悲願の打倒朱点は果たしたものの、呪いは一族の誰からも消えることなく、結局振り出しに。
重い足取りで家に帰り着くと、一行の虚しい思いとは裏腹に明るくはしゃぐイツ花の出迎えが。

…何と、鬼朱点を倒したおかげで、総勢20柱もの神々が天界に帰還したとか。
それのお祝いにと、天界では連日飲めや歌えの宴会続きだそうで。
…………はあ。そうですか。

…………何やってんのあの方達。
それと、その昼子様から、一族への感謝状とご祝儀が届いたとか。

「8888?……これってまさか末広がりの意味ですかね?神様も縁起を担ぐのかしら……」
…………まあ、どうもありがとうございます。
気落ちしてても始まらない。
また一から仕切り直すしかない。
悲願成就への道程は、もしかしたらようやく始まったばかりなのかもしれません。
一族にかけられた「短命種絶の呪い」、これを解くことこそが百万遍一族全員の悲願。
その為には、やはりあの、真の「朱点童子」を倒すしか方法はないのでしょう。
そうは言っても、鬼朱点の殻から解き放たれた彼が、あの後いったいどこへ姿を消したのか……
五代・真之介を取り囲んで今後の方針を思い倦ねていると、慌てふためいた様子のイツ花が。
どういう事かと、全員戦装束に身を固め都の外へと足を運ぶと。

雪のちらつく中、迷宮が都をぐるりと取り囲む様に。
きっとあの朱点が、さらなる鬼達を呼び寄せたのでしょう。
臨むところです。
そんなわけで、今月は新しく出現した迷宮の一つ、親王鎮魂墓へ。
ここには「大筒士」になれる「筒の指南」、そして大筒士の序盤の頼みの綱となる散弾銃「ツブテ吐き」が隠されています。
五代目の面子も皆、そろそろなお年頃。後々のためにも、ここで新しい職業を選べるようにしておきたいところです。
巨大な墳墓の入口に立つと、どこからともなく現れた、アイツ。

まーそれは随分なお心遣い、どーもどーも。

…何でも、あの鬼朱点の中に封じ込められた際、道連れにした神々が、今回解放された面々だそうで。
鬼朱点を倒せば、同時に封印した黄川人も解放される。天界はそんな事とっくに承知だったと。
「これがあいつらのやり方さ」
…………何なのかね、これ。
真の朱点童子を倒せばハイ終わり、という事ではないって事?
言いたい事だけ言った黄川人は、終わればさっさとどこかへ消えてしまいました。
何というか、色々気になる事はありますが、ともかく墳墓の中へ。
…入った途端、赤い火が三つも灯りました。何事?
これは良い稼ぎ時だと、手当たり次第に鬼達にケンカをふっかけますが、さすがに新しい迷宮だけあって、出てくる鬼達は以前より強力になってます。
さんざん苦戦した挙げ句、「筒の指南」は手に入れられましたが、「ツブテ吐き」には遭遇せず。
もうちょっと奥にいる鬼に勝負かけないとダメなのでしょうか?
さて、この先いったいどうなる事やら。
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