真之介の五代当主就任の儀が執り行われた直後、イツ花がこんなことを言い出しました。
「一応最初にお断りしておきますが、
襲名制度を初代様に願い出たのは、確かにイツ花ですけどォ……
いくら私が大雑把でも、代々の当主の名前を覚えるのが
面倒だったからじゃありませんし…
覚える自信がゼンゼンなかった、ってワケでもないですから!!」
もちろんだよ、イツ花。
もちろん、今年こそは。
部屋の掃除は終わったか?
たき火の火はきちんと消したか?
出不精な子も支度して。
口三味線も程々に。
“出不精”・芹香の初陣も無事終わり、出撃部隊の面子4人の入れ替えが当分いらない状態にようやくなりました。
これでしばらく、全員フルスロットル状態で出撃することになります。
というわけで、今月から来月にかけて、白骨城への長期遠征に出向かうことになりました。
もちろん目標は、『打倒・大江ノ捨丸』。
白骨城は一階ごとは狭くて進むのに苦労がないのですが、何しろ十六階建ての超高層建築物。
ダッシュで登っても、なかなか最上階の『英霊の間』には到達できません。
途中には恨み足、両カイナという強敵も鎮座してますし。
遠征終了時に都に帰ってまた登り直すというのも、けっこうな二度手間です。
そんなわけで、二ヶ月間の遠征旅行といくことに決定。
入口手前の原っぱを抜け城を登り、まずはアシゲの祭壇。

打撃三発で、圧勝。
さらに先へと進み、テウチの祭壇へ。

あいかわらず出現方法が怖い。
……と見せかけて、芹香に装備した「木霊ノ弓」の眠り効果が発揮し、一巡目で撃破。
強くなったなあ。
あんまりダラダラしてると最上階に着くまでに携帯袋が満杯になってしまうので、月をまたいだ頃に英霊の間に突撃。

何か血の涙でも流してるみたい……流してるのか?
広間中央の髑髏の山を覗き込んだら、さっそく捨丸に恨み言を吐かれました。

何でって言われても…………………………………………
………………………………………………………………そういやあ、何で?
答を考える暇もなく、戦闘開始!

さすが亡者の城の総大将、足や両カイナとは比べものにならないほどの攻撃力。
対する五代目組は、なんと物理攻撃の回避力が上がる「陽炎」が未所持。
未習得じゃありません。未所持。
いくらリメイク版では「陽炎の重ね掛け」の威力が落ちているらしいとはいえ(オリジナル版ではボスの攻撃さえも全回避とかアリだった)、骨吐き繰り出されるごとに全部当てられるのはけっこう痛い。
「お雫」や「お地母」で地道に回復しつつ、「萌子」の重ね掛けで何とか捨丸を破壊。
余った時間と赤い火を使って、そういや「陽炎」ってこの城にあったっけー?と下階をうろついてみましたが、見付からず。
後で攻略本をチェックしたら「相翼院」でした。残念。
上々の戦果を挙げて家の敷居をまたぐと、イツ花に引っ張られて奥の間に。

…耳に痛いよ、桂子さん。
…………うん、やってやるよ…………
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