うららかな春の訪れと共に、光太郎と春菜っちの娘も百万遍家にやってきました。

イツ花の表現がどことなくエロティックで、微妙にドキドキ。

命名:芹香。弓使い。
母神の面差しによく似た女の子で、ヤンパパ光太郎も鼻の下が伸びがち。
しかし、出不精なのが悩みか……
最初は親子二人だけだった百万遍家もいよいよ大所帯に。
せっかくなので、家族全員で幻灯屋に。

この「勢揃いしました!」な感じがまたイイですよね。
これもまた俺屍の醍醐味です。
最近は何かと床に伏せがちな当主・玖美子も、この日は以前と同じくらい元気そうに笑っていました。
さて、今月は
春の選抜試合…もとい、「第10回春の朱点童子公式討伐隊選考試合」に招待されました。
夏の選考試合で好成績を収めた、選ばれし者のみが出場を許される春の選考試合。
ここでちょっと問題になったのが、誰が試合に出場するか。
月齢故に体力の落ちてきた当主と家に来たばかりの芹香は最初から除外として。
今月から壊し屋・澄子が実戦部隊に参加できるようになったのですが、いかんせんまだ雑魚鬼の一匹にも出会ってない有様。
さらに春の選考試合は数こそ少ないが、強豪揃い。ここは順当に、百戦錬磨の剣士・珪子が指揮を執るのが妥当なのですが……
夏の試合で、後半戦に当たった部隊の弱さ加減を鑑みた当主・玖美子、一族諸々の意見を押し切って、あえて澄子の初陣を飾らせることに。
開会の挨拶の後、組み合わせが発表されました。

やはり選抜試合だと、対戦数が圧倒的に少ないですね。
第一回戦。お相手は「京阪傭兵組合」。
…この人達一回戦で敗退してたんですけどなんで参加できるの?
負けたけど実力はあるから?それとも他の候補者が全員棄権したから?
…………そんな選考試合の影の部分にはあえて目をつぶり、まずはいざ、勝負!

しょっぱなから「暴れ石」。
しかしこちらも、負けじと「白浪」の重ね掛け。

わりと楽勝。

第2回戦にして準決勝。
お相手は、夏でも同じく準決勝で対戦した「京極町内会」のお嬢様方。

しかしあの時の彼女たちを知るのは、既に光太郎のみ。
もちろん手加減無しで、一本勝ち。

期待の新人・澄子ちゃんの、成長具合の偏りっぷりが凄まじい。

決勝戦も、夏と同じく「下鴨遊撃隊」。

今度も楽勝…と思いきや、この七ヶ月の間に密かに鍛えていたのかどうか、遊撃隊隊長が最後まで粘る。
結局勝利はいただいたけど、一本は取れず。残念。

当主・玖美子の予測どおり、選考試合の優勝という、最高の初陣を飾った澄子。
百万遍一家は全員晴れやかな笑顔で帰路につきました。
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